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PMSが着手したマドラサ建設と、自立定着村そのものが、私たちの願いを象徴している。マドラサはアフガン人の生きる土俵を提供する伝統や文化の要である。地域の人々が生きる精神的なよりどころなしに、単に「生存する」ということは絵空事に近い。どんな人間でも、自分が育った宇宙がある。それは、善悪や美醜のものさしを提供するだけではない。同時に、人知が超えてはならぬ神聖な普遍性を戴いている。「どんな悪人でも許され、どんな善人でも裁かれる」という逆説的な自然の事実が隠されている。それ故にこそ、人はその前で謙虚になり、自由を感じ、人間らしい感性を保つことができる。用水路はまさに、地域はもちろん、これを支える日本側の人々の謙虚な祈りにも支えられて、実現したのである。
ここにこそ動かぬ平和がある──用水路は現地活動25年の記念碑
ペシャワール会現地代表・PMS(ペシャワール会医療サービス)総院長 中村哲
涙なしには読めない。